今回は文章上達について、だいぶ前に読んだ本の内容をシェアしますね。
読者の対象は小説家になりたい人向けなんですが、ブログや他の文章にも通じるところがたくさんあります。
「芸術力」の磨きかた/林 望
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以下、本からの引用です。
「一般的に良く言われる文章上達法は、
『文章力は読書量に比例する』
『書けば書くほど上手くなる』
ということです。
これは確かにその通り、一片の疑いもない真実なのですが、
コレをそのまま鵜呑みにすると手痛いカウンターパンチをもらいます。」
この後、カウンターパンチをもらう事例がたくさん載ってるんですが、ただ本を読むだけ、ただ書いているだけで、自分の身につけよう、技術を盗もうというハッキリとした意識がなければ、文章は上達しないということを言われています。
その中で書かれている練習法なんですが、
「三人の作家を師匠と定めて、彼らの文章を模写して勉強する」
というのがあります。
私は過去、太宰治と夏目漱石と金子みすゞの作品を書き写していました。
どうして3人なのか。
1人の作家の作品をマネすることは、その作家の技法しか使えなくなるからです。
あなたのオリジナリティ、独自色が培われないということですね。
でも3人の作家から同時に学べば、それぞれの作家の長所を取り込むことができて、自分独自の文体を築く基礎を作ることができるはずです。
もし模写するのは大変、時間がない、根気が続かないという方は、せめて次のことをだけでもすると、全然違いますよ!
●本を読んでいてわからない言葉や言い回しが出てきたら辞書で調べる。
そしてメモ帳に書き写したり、パソコンに打ち込んだりして保存しておく。
●いいなと思う比喩や表現、描写が出てきたら、同じく抜き出して書き写しておく。
これを続けることで、自分の今後の文章にすっごく役立ちますし、絶対に秘密兵器になります!