どうしたら文章ってうまくなる?その597




おはようございます!

先日、OLの友人が「先輩に怒られた~」と言って泣きついてきました。話を聞いたら、言葉のやり取りのちょっとした行き違いだったんですが、面白かったので載せます(笑)

先輩は友人に仕事を頼みました。
「忙しいと思うけど、頼める?」という言葉をそえて。

友人は答えました。
「仕事の順番を調整すればできないこともないです」

先輩は怒りました。
「やりたくないなら別に無理してしてもらわなくてもいいよ」と。

何がダメだったかわかりますか?
ちなみに友人は「やります」と言いたかったんです。

「仕事の順番を調整すればできないこともないです」

これは二重否定の文章です。
そもそも目上の人に対して二重否定の言葉を使うのもどうかと思うんですが、そこは置いといて、ここで使うとしたら、

「仕事の順番を調整すればできないことはないです」

とすれば、問題ありません。
違いがわかりますか?

たった一文字「も」「は」の副助詞の違いで、その仕事を「やりたい」のか「やりたくない」のか、伝わるニュアンスが違ってしまうんですね。

友人には、「素直に『大丈夫です。できます』と言わないからそうなるねん」と言っておきました(笑)

これは話し言葉の例ですが、文章でも同じです。
ややこしい言い回しだと伝わりにくくなります。
注意しましょうね。


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ABOUTこの記事をかいた人

戸田 美紀

戸田 美紀

戸田美紀 Excelwriting(エクセルライティング)代表 ライター、セミナー講師、ブログ構築コンサルタント。 2005年から書籍専門ライターとしてビジネス書を中心に、執筆活動を開始。 インタビューを得意とし、経営者、起業家、専門家などのブックライティングを手がける。 2012年からはブログ講座、文章講座、出版企画書作成講座、ライター養成講座も開始。 ブログを中心とした「自分メディア」の大切さについて、これまでに勉強会やセミナー、コンサルティングを通じ1000人以上に伝えている。