どうしたら文章ってうまくなる?? その321




今日は「あの」「その」「こちら」「あそこ」などの(指示)代名詞について。

文章の中で同じ内容を繰り返す時、代名詞を使うことがよくあります。
例文です。

「以前、『○○○』という文章上達の本を読み、その本をテキストにして数カ月勉強しました。数ヵ月後グンと文章力がアップしたので、それはその本のおかげだと思っています」

「その」は両方本のタイトルにかかっています。これくらいの文章の長さなら「その」は読んだ本のことだとわかりますが、長い文章の場合、ずいぶん後から「その本」と言われても読者からすると「どの本?」となってしまうことがよくあります。

代名詞を使うのは文章の繰り返しを防いでくどい文章にならないようにするためですが、いくつも使ったり長い文章で使うと読み手に不親切になってしまいます。

書いている本人は「その」「あの」で意味がわかっていますが、読み手にはわからなくなってしまう場合があるということですね。

読み手にすれば、「その時ってどの時?」「あそこってどこ?」となるワケです。常に読み手を意識して、読み手が迷子にならないように気をつけましょう。

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戸田 美紀

戸田 美紀

戸田美紀 Excelwriting(エクセルライティング)代表 ライター、セミナー講師、ブログ構築コンサルタント。 2005年から書籍専門ライターとしてビジネス書を中心に、執筆活動を開始。 インタビューを得意とし、経営者、起業家、専門家などのブックライティングを手がける。 2012年からはブログ講座、文章講座、出版企画書作成講座、ライター養成講座も開始。 ブログを中心とした「自分メディア」の大切さについて、これまでに勉強会やセミナー、コンサルティングを通じ1000人以上に伝えている。